こんにちは、製薬研究員のMasuです。
今回はなぜ製薬企業の研究者がpythonやRなどのプログラミング言語を学ぶ必要があるのかについて、説明していきます。
結論から言うと、Rとpythonはまさに研究者向けに作られたといっても過言ではないからです。
基本的にプログラミング言語とは、システムやwebサービス、アプリケーションを作るためにあるというイメージがあるかと思います。
そのようなイメージは決して誤りではなく、事実多くのプログラミング言語はそのようなサービスに使用されています。
しかしその中でもRとpythonは、以下の点で他のプログラミング言語より優れています。
以下で詳しく見ていきましょう
Rとpythonで何ができるようになるのか
一番気になるのはこれでしょう。
結論から言うと、それぞれ膨大なデータに関して効率的に解析を行い、その結果をあらゆる描写で表すことができ、しかもそれらを再現良く行うことができます。
以下に例を出してみましょう。
- 化合物を投与した動物実験の結果を解析し、視覚化することが出来る
- あらゆる統計解析手法で解析を行うことが出来る(高額ソフトの購入の必要がない!)
- 化合物の構造と薬理効果のリストから、どんな構造を持つ化合物が良好な活性を持つか予測ができる
そんなに膨大なデータがないよって方、今の薬の候補が既存薬と比較してどのような立ち位置にあるのか知りたくはありませんか?
PMDAなどのデータベースから情報を集め、その薬の開発における可能性を調べることだってできます。
またなんとこれらのサイトは、あらかじめプログラミングを使用して効率よく解析することが前提となって作成されています。
なぜプログラミング言語を学ぶ必要があるのか
現在、AI創薬と言われているように、製薬業界でもこれまでのデータを有効活用する流れが進んでいます。
各製薬会社においてもそれぞれこれまでのデータの蓄積があり、それらを活用することで新たな薬候補を見出した例もあります。
しかしこれらのデータベースはとても膨大なため、エクセルなどのソフトウェアではとても扱うことはできず、プログラミングで扱っていく必要があります。
「私には必要ない」は間違い
将来的にもプログラミングでコードを書くような仕事はしないという方、確かにそれは間違っていないかもしれません。
しかし、プログラミングを扱う人を動かす機会はあるのではないでしょうか。
今あらゆる分析や情報収集、サービスの立ち上げには必ずプログラミングが使用されており、何らかの形で関わる機会は多くなってくると考えられます。
小学校でもプログラミングの授業が始まりました。
若い人はどんどんプログラミングになじみのある人が増えていくでしょう。
そんな若い世代を動かすのは皆さんです。わからないじゃ済まされないかもしれません。
まずはインストールして使ってみよう!
まずは試しにインストールして使ってみてはどうでしょう?
Rもpythonもどちらも無料でインストールが可能です!!
pythonのインストール方法は以下で紹介しています↓
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